※Over Quota: 利用者領域の空き容量が不足すること。
目次
Over Quota の症状(例)
Over Quota になると、不可解なものを含めて様々な症状が発生しえます。不可解な症状を見たら、Over Quota を原因の候補の一つとして疑ってみましょう。
- Macintosh 環境や Windows 環境にログインできない。正しいユーザー名とパスワードを入力して、それらが受理されたはずだが、何十分待ってもデスクトップ画面に移行せず、何の操作もできない(注意 5 分程度なら待たされることはあり得ます)。
- アプリケーションソフトウェアが起動しない。妙なエラーメッセージを表示することもある。
- アプリケーションソフトウェアが動作停止に陥ったり、異常終了したりする。妙なエラーメッセージを表示することもある。
- ファイルを保存しようとするとエラーメッセージが発生して、結局保存できない。
- 保存(あるいはダウンロード)したファイルを開けない(特に、Adobe PDF 文書ファイルや ZIP 書庫ファイルのように、規定では末尾から読み込まれるようなファイルの場合には、最後まできっちり保存しないと、規定の方法では使用できません(どのファイルやページも取り出せません))。
ディスク使用量の確認
Over Quota が疑われる場合は、実際のディスク使用量を確認しましょう。
Macintosh 環境や Windows 環境にログインできる場合には、OS X の Finder や Windows の Windows エクスプローラーでも空き容量を確認できます(Macintosh 環境では利用者領域を使用するフォルダーを選択します。Windows 環境ではドライブ Z:を選択します)。
Over Quota の対処法
基本的なこと
-
まず、どのファイル/フォルダが容量を占めているのか確認しましょう。
- 確認方法は下の方にある「利用者領域を圧迫している原因を探すには」を参照してください。
- あるいは、下記の「肥大化が考えられる典型的なフォルダ」をFinderで一つずつ確認するのでも良いでしょう。
-
(Mac 環境の場合)肥大化が考えられる典型的なフォルダと、その対処法は次の通りです:
- ゴミ箱(
~/.Trash
) - ゴミ箱を空にします。
- 「ゴミ箱を空にする」を実行してもゴミ箱を空にできない場合は、このFAQを参照してください。
- ピクチャ(
~/Pictures
) - iPhotoに写真を取り込んでいると、当然容量を消費します。
- ミュージック(
~/Music
) - iTunesに音楽を取り込んでいたり、iPod/iPhoneと同期させていると、容量を消費します。
- ライブラリ(
~/Library
) - 「ライブラリ」フォルダはデフォルトではFinderから見えません。optionキーを押した状態でFinderの「移動」メニューを開くと、「ライブラリ」という項目が現れ、開くことができます。
~/Library/Mail
(Apple Mail)~/Library/Application Support/Dock
- おそらく起動ごとに何らかのジャーナルファイルを作成している物と思われます。削除して問題なく動くようなら、最新の1つを除き削除してしまいましょう。
~/Library/Application Support/MobileSync/Backup
(iOS 端末のバックアップ)- 自分のiOS端末をECCSのiMacと同期させるのはやめましょう。
~/Library/Caches/com.google.SoftwareUpdate/
- Googleのソフトウェア(ほぼ全部Chrome)の自動アップデート時に作成されたキャッシュファイルのようです。全部削除しても問題ありません。
在籍期間が長い場合、大容量の不要なファイルが溜まってしまう場合があります。(この項目の執筆者の場合は、約6年の在籍で合計4GBのファイルができてしまいました) /Library/Caches/com.google.SoftwareUpdate.0/
ではないので、間違えないように注意してください。(冒頭の~
が無い。このフォルダはアクセスできません)
- Googleのソフトウェア(ほぼ全部Chrome)の自動アップデート時に作成されたキャッシュファイルのようです。全部削除しても問題ありません。
- ゴミ箱(
-
ログイン不可能な状況になった場合、WebDAV(Mac 環境 (1号機)/Mac 環境 (2号機)/Windows 環境 (3号機)/Windows 環境 (4号機))を利用しましょう。
- 不要なファイルを別のディスク(相談者さんのノートパソコン)などに移動し、空き容量を増やしましょう。
~/.Trash
など,.
から始まるいわゆる「隠しフォルダ」は,WebDAVのファイル一覧には表示されません.WebDAVで「隠しフォルダ」の中身を表示し操作するには,例えば下記のようなURLでアクセスできるようです:https://davm01.ecc.u-tokyo.ac.jp/proself/list/propfind.go/filelist/0123456789/.Trash
(共通ID0123456789
の方の~/.Trash
フォルダの例)
利用者領域を圧迫している原因を探すには
-
利用者領域を圧迫している原因である大きなファイルやフォルダー(ディレクトリー)を探すには、以下のようにします。
- Macintosh 環境
- ターミナルから以下のように du コマンドを使うと、各フォルダの容量を、使用量の大きいファイル、ディレクトリから順に一覧で表示できます(全てのパスについて名前と占有容量を列挙し尽くすのに数分間かかり、それまでは原則として(進捗も含めて)何も表示されませんので、それなりに待つ必要があります)。
cd ~/ du -m -k -I .snapshot | sort -nr | less
- ファイルやフォルダーの大きさを視覚的に表示するソフトウェアもあります。インストール・アンインストール作業が不要で、ECCS でも簡単に使用できるソフトウェアの例として、「GrandPerspective」を挙げておきます。
- ターミナルから以下のように du コマンドを使うと、各フォルダの容量を、使用量の大きいファイル、ディレクトリから順に一覧で表示できます(全てのパスについて名前と占有容量を列挙し尽くすのに数分間かかり、それまでは原則として(進捗も含めて)何も表示されませんので、それなりに待つ必要があります)。
- Windows 環境
- Cygwin が問題なく使用できる場合には、上記 Macintosh 環境でターミナルを使用する方法のように容量の大きなファイルやディレクトリを一覧表示できます。次のコマンドを実行します。
du -mk /cygdrive/z | sort -nr | less
- ファイルやフォルダーの大きさを視覚的に表示するソフトウェアもあります。インストール・アンインストール作業が不要で、ECCS でも簡単に使用できるソフトウェアの例として「Scanner」を挙げておきます。
- Cygwin が問題なく使用できる場合には、上記 Macintosh 環境でターミナルを使用する方法のように容量の大きなファイルやディレクトリを一覧表示できます。次のコマンドを実行します。
- Macintosh 環境
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その他ありましたらこちらに随時追加して下さい。よろしくお願いします。