レジストリ上の設定は保存されない
ECCSでのWindows環境は、ログオン時間短縮・ネットワーク負荷軽減等のため、固定ユーザー プロファイルが採用されています。このため、レジストリに保存されるユーザー設定は保持されず、ログオンしなおすたびに初期化されてしまいます。
本項では、この代替としてスタートアップを活用し、ログオン時に設定を自動で適用させることでWindows環境をカスタマイズしてゆきます。
スタートアップの設定方法
Z:\Profiles\StartMenu\Programs\Startup
内(エクスプローラでは、「スタート メニュー」「プログラム」「スタートアップ」と日本語化されています)に置かれたプログラムやバッチファイルが、ログオン時に自動で実行されます。ここに環境を変更するためのプログラムを置いてゆきます。
Windowsでは、拡張子を .bat
としたテキストファイルを実行すると、ファイルに書かれたコマンドが一行ずつ実行されます。このファイルを「バッチファイル」と呼びます。よって、ここでは上記フォルダ内に "start.bat"
といった名前(.bat
で終わっていれば何でもよい)のファイルを作成して、このファイルに、起動時に実行したいコマンドを書き加えてゆくことにします。
壁紙を変更したい
- 壁紙変更コマンド(外部サイト) をダウンロードします。
- zipファイルを展開します。展開して出てきた
wallpaper.exe
は、「ダウンロード」フォルダ内Z:\Profiles\Downloads\wpaper
に作成されたとします。 - 壁紙にしたい画像(bmpまたはjpg)を「マイ ピクチャ」内
Z:\Profiles\Pictures\image.jpg
に置きます。 - 冒頭で説明した
"start.bat"
内に以下の行を追加します。Z:\Profiles\Downloads\wpaper\wallpaper.exe Z:\Profiles\Pictures\image.jpg
句読点をコンマ・ピリオドにしたい
冒頭で説明した "start.bat"
内に以下の行を追加します。
C:\Program Files\Common Files\microsoft shared\IME14\IMEJP\IMJPUEXC.EXE setkutouten COMMA_PERIOD
COMMA_PERIOD
(,と.)の部分には、TOUTEN_KUTEN | COMMA_PERIOD | TOUTEN_PERIOD | COMMA_KUTEN
のいずれかが指定できます。
IMJPUEXC.EXE
には他にもオプションがあります。コマンド プロンプト内で引数なしで実行することで、一覧が表示されます。
画面の輝度を変更したい
2014/10/18 更新
powercfg コマンドをログイン時に実行することにより、画面の輝度(明るさ)を自動設定することができます。冒頭で説明した "start.bat"
内に以下の2行を追加します。
powercfg -setacvalueindex 7bffa526-4cc6-472a-b86b-03b7cab4d92d 7516b95f-f776-4464-8c53-06167f40cc99 aded5e82-b909-4619-9949-f5d71dac0bcb (明るさの値)
powercfg -setactive 7bffa526-4cc6-472a-b86b-03b7cab4d92d
「(明るさの値)」には、0から100までのパーセント値を入れてください。
その他
要望があれば随時追加...