UTokyo VPN のトラブルシューティング

概要

このサイトは、 UTokyo VPN での接続がうまくいかない場合に、ご自身でのトラブルシューティングや、サポート窓口に相談する際の参考になる情報を掲載するものです。

UTokyo VPN は、

  • UTokyo Account での認証
  • PC やスマホなどのご利用のデバイス
  • ご利用のネットワーク
  • VPN ソフトウェア (Cisco Secure Client)
  • 東京大学内のネットワーク機器

などのような、非常に多様な要素が組み合わさり実現されています。
よって、トラブル発生時には様々な要因が考えられることから、原因調査に必要な情報が多いことや、情報の取得手順も煩雑なことが多いです。

そこで、簡単にできる対処法、原因特定のための調査事項などをまとめていきます。

どなたでも必ず関係するポイント

まずこの節では、どなたでも必要な条件、可能な回避策などをまとめます。まずはこちらの事項からご確認ください。

UTokyo Account の多要素認証の設定、情報セキュリティ教育の受講

UTokyo VPN の利用には、 UTokyo Account の多要素認証の設定と情報セキュリティ教育の受講が必須です。これらが適切に設定・受講できていない場合には利用できません。設定・受講状況の確認はこちらのページにて「Sign In」したのち「情報を表示」することで確認できます。
https://login.adm.u-tokyo.ac.jp/my/

未設定・未受講の旨の表示があった場合には、適宜設定・受講をお願いいたします。

部局が独自に提供する VPN サービスの場合

こちらのページの内容は、情報システム本部が全学に提供する UTokyo VPN のついての情報となるため、部局が独自に提供する VPN サービスをご利用の際のトラブルは、部局にお問い合わせください。

UTokyo VPN が不要な情報システムもあります

例えば以下の情報システムは UTokyo VPN を利用せずに利用可能です。

  • Microsoft 365
    • OneDrive、Teams、Outlook、SharePoint……
    • 職員メール (@mail.u-tokyo.ac.jpで終わるメールアドレス)
  • UTokyo Portal の閲覧
  • ECCS クラウドメール (Google Workspace)
    • Gmail、Google Drive、Google ドキュメント、Google カレンダー……
    • メールホスティングサービスを利用した部局のメールアドレス

例えば、主として利用するシステムが上記のものである方で、 PC でのみ接続トラブルがある場合に、暫定回避策として VPN が必要な打刻システム等をスマートフォンから UTokyo VPN 経由で済ませ、それ以外のシステムは PC から VPN を使わずに利用する、といったことも可能です。

よくあるトラブルと解決方法

サポート窓口に多く寄せられる UTokyo VPN に関する問い合わせとその解決策をまとめます。
utelecon の FAQ のページ も併せてご参照ください。
下記の当てはまる項目の解決策をお試しになっても解決しない場合には、 utelecon サポート窓口までその旨添えてお問い合わせください。また、「サポートに際して」の節もご確認いただけると幸いです。

UTokyo VPN に接続したが、論文・電子ジャーナルが読めない

UTokyo VPN では論文・電子ジャーナルは閲覧できません。
詳しくは以下のページをご参照下さい
https://utelecon.adm.u-tokyo.ac.jp/utokyo_vpn/#journal

Windows で Cisco Secure Client インストール時に ARM64 版を使う必要がある旨のエラーが出る

Windows 版 Cisco Secure Client インストーラーを実行した際に「This installation package is not supported by this processor type. Please use the Windows for ARM64 installer.」のようなエラーが出た場合には、ARM64 版のインストーラーを下記の手順でダウンロードしていただく必要がございます。

  1. https://vpn1.adm.u-tokyo.ac.jp/ にアクセスしてください。 UTokyo Account のサインイン画面が表示された場合、サインインしてください。
  2. そのままの状態で、 https://vpn1.adm.u-tokyo.ac.jp/CACHE/stc/14/index.html にアクセスします。
  3. 表示されるダウンロードボタンを押すと、ARM64版のアプリケーションがダウンロードされます。

macOS で接続時にエラーが出て接続できない

macOS で Cisco Secure Client にて接続ボタンを押した際にエラーが表示され、接続できない場合には、まずは一度下記の項目をご確認ください

  1. システム環境設定 を開き、 一般 > ログイン項目 の順にクリックする
  2. バックグラウンドでの実行を許可」という一覧の中に「Cisco Secure Client - AnyConnect VPN Service.app」という項目があるか確認する
    • 項目がない場合には、アンインストール(後述)ののち再度インストールをお試しください。
  3. 項目がある場合には、有効化されていなければ有効化します
    • 有効化した際に「機能拡張がブロックされました」という画面が出た場合、表示される手順にしたがって,「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」のペインに表示されている”Cisco Secure Client - Socket Filter”に関する許可を行なってください.
    • 次に、「“Cisco Secure Client - Socket Filter”がネットワークコンテンツのフィルタリングを求めています」という画面が表示された場合には,これも許可してください.

Windows で認証時にエラーが出る

サインインには UTokyo Account ([10桁のID]@utac.u-tokyo.ac.jp) を利用する必要があります。UTokyo Account アカウントを用いてサインインしているが、サインインで問題が発生しているようであれば一度以下の手順で Cisco Secure Client でのサインイン状態をリセットすること(内部ブラウザのキャッシュクリア)をお試しください。

  1. Windows キーを押しながら R キーを押し、ファイル名を指定して実行ウィンドウを開く
  2. 「%LOCALAPPDATA%\Cisco\Cisco Secure Client」 を入力し Enter キーを押す
  3. 「EBWebView」 フォルダを消す
  4. 再度 Cisco Secure Client を起動し、サインインする
    1. このとき、 UTokyo Account ([10桁のID]@utac.u-tokyo.ac.jp) を使います

iOS や Android で接続エラーがでる

接続設定をご覧いただき、「IPsec で接続する」 がオンになっていた場合にはオフにしてください。UTokyo VPN では IPsec による接続はできません。

一般的な確認事項

トラブルが発生した場合、以下の方法で解決することもございます。

機器の再起動、アップデート

端末やルーターを再起動することで解決することがございます。
また、パソコンやスマートフォンの OS (Windows, macOS, iOS, Android など) のアップデート、スマートフォンの場合は Cisco Secure Client アプリのアップデートを行うことでも解決することがございます。一度お試しください。

パソコンに競合アプリが入っていないかを確認

ウイルス対策ソフトや他の VPN ソフトなどを導入していると UTokyo VPN と競合し接続できないことがございます。 Cisco 社のページ に既知の競合アプリの一覧もありますので必要に応じてご参照ください。
ウイルス対策ソフトなど導入されている場合には、一度無効にしていただき接続できるかお確かめください。接続できた場合には、導入されているウイルス対策ソフトで Cisco Secure Client をホワイトリストに登録するなどで遮断しないようにしていただくと良いかと存じます。

Cisco Secure Client の再インストール

インストールに失敗したと思われる場合に、アンインストールののち再インストールを試す場合には、以下の手順でアンインストールを行ってください。
Windows の場合のアンインストール手順
macOSの場合には、 アプリケーションフォルダの「Cisco」フォルダ内の「Uninstall Cisco Secure Client.app」というアプリケーションを実行します。

サポートに際して

utelecon サポート窓口へのお問い合わせの際には、これ以降の情報を可能な限り含めていただけるとスムーズです。接続時や、以下の項目においても、エラー等がでる場合には、その状況のわかるスクリーンショットを添付してください。

A. 現在の状況について

現在どのような状況でしょうか、例えば下記のような情報をご共有ください

  • Cisco Secure Client をインストールしようとしたら、エラーが出た
  • VPN を用いてどの情報システム・Web サイトへアクセスしたいか
  • 接続できない
    • いままでは接続できていたのに、あるときできなくなった
    • いままで接続できたことがない・今回が初回設定である
  • 接続はできる
    • つながるが、重い
    • あるサイトにはつながるが、一部アクセスできないサイトがある

B. このページにある内容のうち、すでに試したもの

これより前の節に紹介した方法について、すでに試したものがありましたら、その旨ご共有ください。

C. 同じネットワークに接続した、別のスマホ、PCからは接続できるかを確認

他端末で接続できる場合には、接続できない端末の要因による可能性がございます。どのようなOSやモデルの端末から、接続できる/できないといった情報をご共有ください。

D. 技術的な情報

ここまでのものに併せて、下記の情報を可能な限り含めていただくとスムーズです。

D-1. バージョン情報

  • 端末の OS のバージョン
  • Cisco Secure Client のバージョン
    • 下記「 i 」ボタンから確認してください

D-2. ご利用の回線の情報(回線の状況による場合があります)

  • ブラウザでhttps://vpn1.adm.u-tokyo.ac.jp にアクセスできるか
  • bgp.tools にアクセスし、「You are connecting from」の内容
  • 契約・使用している回線の情報
    • 契約形態:光回線(〇〇光など)、ホームルーター
    • 契約先:プロバイダ、契約している会社
    • 契約している内容:PPPoE, IPoE (transix, v6プラス…) など
  • 下記のコマンドの実行結果
    • どのような通信経路をたどっているかがわかります。
      VPN を繋いでいない状態で実行してください。
    • tracert vpn1.adm.u-tokyo.ac.jp (Windows の場合)
    • traceroute vpn1.adm.u-tokyo.ac.jp (Mac, Linux の場合)

D-3. UTokyo VPN のソフトウェアにある履歴

  • 「メッセージ履歴」の内容(いつ接続したかや、エラーがわかります)
    • 下記歯車ボタンを押してください。
    • 下記「メッセージ履歴」タブを押していただき、表示される内容を共有ください。
公開日
更新日
編集者
Masaya Takahashi